株式会社今治.夢スポーツ 代表取締役会長 岡田武史 <br>「快適な靴が日本中を移動する足を支える」 <br>多忙な日々に寄り添う、日々の積み重ねをともにするパートナー 株式会社今治.夢スポーツ 代表取締役会長 岡田武史 <br>「快適な靴が日本中を移動する足を支える」 <br>多忙な日々に寄り添う、日々の積み重ねをともにするパートナー

#Story 2023.12.22

株式会社今治.夢スポーツ 代表取締役会長 岡田武史
「快適な靴が日本中を移動する足を支える」
多忙な日々に寄り添う、日々の積み重ねをともにするパートナー

サッカーの日本代表を経て、日本代表監督としてチームを先導し、現在は「株式会社今治.夢スポーツ」 の代表取締役会長として教育に注力するほか、地方創生にも力を入れる岡田武史氏。東京・今治間を始め、日本中を飛び回る岡田氏の足元に寄り添うのは「ランウォーク」。 都会から里山までふだんから多様な環境に足を運ぶ岡田氏に靴選びについてお話を伺った。

連載「WALKS」でもお話を伺った岡田氏。代表取締役会長を務める「株式会社今治.夢スポーツ」の企業理念にある、心の豊かさを大切にする社会作りのために、日本中を飛行機で飛び回る。多忙な日々のなかでも、2023年4月に完成した「FC今治里山スタジアム」内を自分の足で歩き回り、現状の確認をしたり、スタジアムで働くスタッフ、行き交う人々に声をかけることを欠かさない。地道で遠回りな歩みが勝利につながることを知っている。今治に来て9年。移動が多い生活だからこそ、靴には快適さを求め履き心地も重視する。

「昔は朝よくスタジアムの周りを走っていたんですよ。でも歳を重ねると走った後、身体のあちこちが痛くなるようになってね。毎日のことなので、続けるためにも無理をしてはいけないなと思い、今は歩くようにしています。ウォーキングはジョギングシューズで。それ以外の場面では革靴よりもう少しカジュアルな靴を履くのが好きですね。もちろんスーツを着るときは革靴を履きますが、ずっと履いていると足がパンパンになってしまうので、絶対に必要な場面以外は歩きやすさを重視して靴を選びますね。ASICSの革靴は履き心地がいいので、よく履いています」

「今は東京と今治の二拠点生活を軸にしているので、移動手段は場所によりますね。今治では基本車で移動することが多いですが、東京で仕事をする際は、住まいは神奈川県・逗子の山の上にあるので、駅まで山道を下り歩くこともよくあります」

「朝起きるのは早朝4時くらいなので、歩く時間もきまって朝ですね。スタジアムの周りを歩く際は、大抵自分で決めたコースを歩いているので、歩くことで新しい発見を求めているというより、気になるところを解消するような歩き方です。たとえば、ゴミが落ちていないか、畑がどうなっているかなど、トイレの裏側までうろうろ歩いて。同じコースを歩くことで、日々のちょっとした変化にもすぐに気がつきますね」

「このグラウンドには柵がありません。スタジアム自体はまちの人たちが誰でも気軽に訪れられるようにという意図もあるのですが、元はといえば予算が足りなくて削減したもの。24時間、誰でもグラウンドに入れてしまうわけですが、オープンしてから今まで、誰ひとりとして試合で使われるとき以外、無断で足を踏み入れた人がいないんですね。明確なルールを提示しているわけではないのですが、ルールを守るのではなく、モラルがあることが大事なのだと。『FC今治里山スタジアム』は日本一モラルのあるスタジアムだと言われるようになりたいですね」

「スーツに合わせるとしたらスタンダードな革靴。この『ランウォーク』の革靴のかたちはとても美しいと思いますね。奇をてらったデザインの靴は得意ではないのですが、どんなときにも対応できるようなオーソドックスなかたちの靴が好きです。つま先が尖りすぎず、丸すぎずのシンプルなもの。サッカー協会の仕事の時にはスーツを着る必要があるので、その時は革靴を履きます。」

日々の歩みに寄り添う靴にはスタンダードな形を。それは続けることを怠らない岡田氏にとって些細でありながらも重要な選択だ。常に心がけているのは、勝負の神様は細部に宿る、ということ。無理をせず、自分の歩幅で。自らを知っているからこそ歩み続けることに寄り添う一足を選びたい。

PROFILE

1956年8月25日生まれ、大阪府出身。大阪府天王寺高等学校から早稲田大学を経て、古河電気工業サッカー部に加入。サッカー日本代表にも選出される。引退後は指導者に転身し、古河電工(ジェフユナイテッド市原・千葉)や日本代表のコーチを務めた。1997年10月、FIFAワールドカップフランスのアジア最終予選中に監督に抜擢。逆転で予選を突破し、日本初のワールドカップ出場を決めた。その後、監督としてコンサドーレ札幌のJ2優勝、横浜F・マリノスのJ1連覇に貢献。2008年には再び日本代表の監督に就任し、2010年南アフリカ大会ではべスト16に導いた。2014年にFC今治オーナー就任。現在は株式会社今治.夢スポーツの代表取締役会長としてクラブ経営をする傍ら、地方創生や教育事業まで多岐にわたる活動に取り組む。
Photo: Atsushi Kawashima
Edit:Moe Nishiyama
Text:Yoko Masuda