卓球選手・石川佳純<br>「足元を守り、足と一体化して、強く蹴り出すために」 <br>プレーでも、ウォーキングでも、信頼できるパートナー 卓球選手・石川佳純<br>「足元を守り、足と一体化して、強く蹴り出すために」 <br>プレーでも、ウォーキングでも、信頼できるパートナー

#Story 2023.03.27

卓球選手・石川佳純
「足元を守り、足と一体化して、強く蹴り出すために」
プレーでも、ウォーキングでも、信頼できるパートナー

20年以上にわたって、日本を代表する卓球選手として第一線を歩み続ける石川佳純氏。卓球シューズはアシックスのシューズを愛用するが、日常でもアシックスの靴を履く。 歩くときも靴が自分にフィットしているかどうかを重視しているという石川氏に、PEDALAの「ライドウォーク」、そして足の感覚についてお話を伺った。

連載「WALKS」でもお話を伺った石川氏。中学時代から、卓球は生活のすべてだったと語る。地道な練習の中に工夫を凝らし、楽しさを見出す。時には勝つために大きな変化を選ぶことも厭わず、20年以上もの月日を卓球とともに歩んできた。 海外遠征先や、日々の練習場への行き帰りでもよく歩き、視界を広げ、ひらめきに出逢う時間にしている。何をするにも、歩くことは「最初に行う準備体操になる」という石川氏は、靴を着用した時の足の感覚を敏感に感じ取る。

「歩くときに大事にしているのは、自分が履いて気持ちいいと思える靴を履くこと。足元に違和感があったら、そこに気が向かってしまうじゃないですか。自分の足に合った靴を履くと心地よく歩けるので、フィットしているかどうかは意識していますね。いい気分で歩くと気分転換になるし、難しいと思っていたことも意外と簡単に考えられて、なんてことないなって気持ちにもなります。なので余計なことを気にせずに歩けることは重要ですね」

「卓球シューズも、足の感覚次第でプレーがまったく変わるんです。 卓球は左右に速く激しく動くのでステップを踏めるかどうかが重要なんですが、靴がフィットしていないとステップの切り返しで戻ってこれないんです。 靴がフィットする感覚とは、足の一部みたいな感覚、足を守ってくれている感覚、どちらもありますね。素足だけじゃ怖いじゃないですか。それをフィットして守ってくれる。そして一体化して床を強く蹴ることができる。でも信頼していない靴だと、思い切り動けないんです」

プレーの中でシューズが果たす役割やその影響が大きい卓球というスポーツをしているからこそ、靴を履いた時の足の感覚に敏感だ。感覚のセンサーはコートに入るときだけではなく、ふだんの生活にも無意識につながっている。

「日常のなかで履く靴も同じで、歩いていて足を守ってくれるような感覚を大事にしています。このライドウォークは、履いた時にすごくフィット感があって、歩きやすかったです。底もしっかり厚めなので足が守られているように感じました。 アシックスさんの靴はフィット感がとてもあるので、信頼できます。競技用のシューズだけでなく、ふだんの移動にも使わせてもらっていますね」

PROFILE

石川佳純
山口県出身。強烈なフォアハンドのドライブが持ち味で、ラリーでの得点力の高さも強さを支えている。卓球選手だった両親の影響で7歳から卓球を始め、全日本選手権の女子シングルスでは、高校3年の時に初優勝。オリンピックでは、初出場だった2012年のロンドン大会で日本卓球史上初のメダルとなる女子団体の銀メダル獲得に貢献し、2016年のリオデジャネイロ大会でも女子団体で銅メダルと、2大会連続でメダルを獲得。ここ数年サーブやレシーブを強化し、リスクを負ってでも自分から積極的に攻める攻撃的なプレースタイルへと変化を遂げる。2021年1月の全日本選手権では、女子シングルスの決勝で果敢に攻めるプレーで勝利し、5年ぶり5回目の優勝。2021年、1年の延期を経て開催された東京オリンピックでは、日本のキャプテンとしてチームを引っ張り、団体で銀メダルを獲得。オリンピック三大会連続のメダル獲得となった
Photo:Hiromitsu
Edit:Moe Nishiyama
Text:Yoko Masuda