フェーズフリーとRunwalkと、心地よい豊かな生活
日常時と非常時のフェーズをフリーに
WHAT’S PHASE FREE?
#02 GOOD LIFE FAIR 2023 展示レポート

#Story 2023.09.21

フェーズフリーとRunwalkと、心地よい豊かな生活

2023年9月1日から3日にかけて、日本全国から心地よい豊かなライフスタイルを彩る商品・サービスが集う「GOOD LIFE フェア」が東京ビッグサイトを舞台に開催されました。イベント初日の9月1日は「防災の日」。日常と非常時のフェーズをフリーにして生活の質を高めようとするフェーズフリー協会も参加しました。出展ブースには、フェーズフリー認証されたアシックスウォーキングのRunwalkも展示。その様子をレポートします。

フェーズフリーって、こんなモノ・コトなんです

「GOOD LIFE フェア」は国内最大級のサステナブル・ライフスタイル・イベント。約350社・450超のブースによる、心地よい豊かな暮らしのヒントがみつかるさまざまな衣食住のモノ・コトが会場を彩りました。暮らしの心地よさや豊かさは人それぞれ異なるものです。GOOD LIFE フェアでは、私たちのライフスタイルに関わる身近なテーマとして、環境問題、食の安全などのサステナブルにフォーカス。そこに防災も取り上げ、商品・サービスの背景にあるつくり手のストーリーを来場者に届け、共感や応援の気持ちでつながることを大切にしています。

フェーズフリー協会の出展ブースがこちら。商品・サービス、施設など、さまざまなジャンルからセレクトした事例が展示されていました。

フェーズフリー認証されたモノ・コトには、「なぜフェーズフリーなのか?」を伝えるための特徴と評価ポイントを掲示。水を運搬できるほどのはっ水生地を使ったバケツにもなるバッグ、濡れた紙にも書けるペン、油性ボールペンで書いて指や消しゴムで消せるウェアラブルメモ、家族の絆をつなぐかわいいロボット、常温でそのまま赤ちゃんに授乳できる液体ミルクなどを実際に手に取り、日常と非常時のフェーズをフリーにして生活の質を高めるというコンセプトを体験することができます。

クッション性、フィット性、アシックスのテクノロジーを体験

GOOD LIFE フェアが開催された3日間のうち、イベント初日の9月1日は「防災の日」にあたります。今年は関東大震災から100年となる節目の日、そんな防災の大切さをメッセージするタイミングにRunwalkは「フェーズフリー認証マーク」を取得しました。

Runwalkは「いつも」と「もしも」の両方のシーンが、もっと便利で快適になるプロダクトの代表例としてプレゼンテーションされました。ブース内には、防水透湿性に優れたゴアテックスファブリクス搭載モデルをディスプレイ。アシックスのランニングシューズや競技用シューズにも採用している素材や機能構造を取り入れた優れたクッション性やフィット性を体験することで、来場者はRunwalkがフェーズフリーとして評価されたポイントを確かめていました。

元々は“走れるビジネスシューズ”をコンセプトに生まれたRunwalk。そのフェーズフリーな特徴を伝えるために、アシックスの代表的なテクノロジーである衝撃緩衝機能「GEL(ゲル)」をブース内に設置しました。靴を脱いでGELのやわらかさを体感してRunwalkを試着する。一連の体験によって、高機能でスタイリッシュな日常のビジネスシューズが非常時にも役立つ、というイメージも湧きます。

Runwalkをはじめとするフェーズフリーなモノ・コト以外に、会場には日常に軸足を置きながら非常時にも活躍する商品・サービスが多く展示されていました。なかでも行列が絶えなかったのは、冷凍食品、パックごはんなどで有名なテーブルマーク社のブースです。

展示されていたのは、おいしさで選ぶフリー食「BEYOND FREE(ビヨンドフリー)」。特定の食材や成分の使用に配慮しながらも本格的なおいしさを追求したフードを集めたコーナーには、多くの来場者が立ち寄り、大豆ミートのライスバーガーや玄米パン、豆乳クリームを使ったロールケーキなどを試食し、その美味しさに驚きました。災害時にも、特定の食材や成分に配慮したおいしい冷凍食品を楽しむことができる。その考え方はフェーズフリーにも通ずるものがあるように思います。

生活とは日常だけでなく非常時も含めたものです。自分なりの価値観で「いつも」と「もしも」のどちらも大切にする暮らしをつくっていく。フェーズフリーの展示は、いまを生きる私たちの心地よい豊かなライフスタイルを示していました。

Photo:Sonoko Senuma
Edit+Text : Shota Kato(OVER THE MOUNTAIN)