健康のために歩くという選択|
フィットネスウォーキングガイド Vol.2

There are always things you start to see when time flows slowly.
Find new sceneries, smiles of children, and maybe something new about yourself.
Discover something special in this changing era. Let’s walk. Step by step.

WELL-BEING 2021.08.09

ランニングよりも身体に優しいウォーキング

各種調査で「ふだん、やっているスポーツは何ですか?」と聞くと、間違いなく1位に挙がるのがウォーキング。ウォーキングは身体への負担が他のスポーツに比べて小さいからでしょう。例えば、足を踏みしめることで地面から返ってくる力である「地面反力」の視点からウォーキングとランニングを見てみます。この地面反力で比較すると、ウォーキングではランニングの半分程度の負荷しか身体にかかりません。地面から足に受ける力が小さければ故障の発生リスクも減ります。ひざや足首のケガも減り、土踏まずに負担がかからないのでアーチも崩れにくくなります。

また、体重が重い人の場合は足の負荷が大きいため、いきなりランニングを始めるのは危険です。一方で、ウォーキングは身体にやさしく、工夫次第ではランニングに匹敵する運動効果もあります。ですから安全に健康増進を図るうえで「歩く」ことはおすすめなのです。

ウォーキングは生活習慣病の予防にも最適

どんどん歩いてエネルギーを消費すれば糖分を使います。結果、血糖値が下がり脂肪の燃焼も始まります。穏やかな運動のように思えるウォーキングですが、生活習慣病の抑制にもつながるれっきとした運動です。またウォーキングでは、下肢の筋肉だけでなく体幹や上肢などの筋肉も鍛えられます。つまりウォーキングは、ランニングより故障のリスクを抑えながら、筋力をつけ、生活習慣病の抑制も行えるのです。かつて運動は20分以上行わなければ意味がない、と言われましたが、近年では10分程度の運動でもこまめに行い、1日の総運動時間が確保できれば、十分、脂肪燃焼の効果があることも報告されています。短い時間のウォーキングでも、複数回行えばダイエット効果が期待できるのです。