写真家・串田明緒さんが語る、歩きの大切さ
“歩く旅“の愛好家に聞く Vol.1

There are always things you start to see when time flows slowly.
Find new sceneries, smiles of children, and maybe something new about yourself.
Discover something special in this changing era. Let’s walk. Step by step.

WELL-BEING 2021.07.20

街を歩いて撮ることの大事さと、
串田さん流、靴選び

「撮りたいものを撮る」ジャンルにとらわれないスタイル

PROFILE

串田明緒
青森県八戸市出身。日本大学藝術学部卒の写真家・文筆家・モデル。在学中に『週刊朝日』表紙モデルとなり、同時に写真家・篠山紀信氏が女子大生たちを撮る光景を撮影、文章を執筆。現在は舞台や映画のメインビジュアルを多数手がけ、エッセイも綴る。著書に『拝啓 平成中村座様』(世界文化社)、『わたしの上海バンスキング』(愛育社)など。国内外で個展開催。
写真家、文筆家にモデルというマルチな顔を持つ串田明緒さん。撮影のライフワーク「ごく身近にある“近くて遠い旅”」において、歩くことの重要性とは何か。歩くことで得られるワクワク感について、「ペダラトラベルシリーズ」の体感とともに語っていただきました。

串田さんが撮影する作品は、どのようなジャンルですか。

あまりジャンルを意識してはいません。自分や周囲など身近なところから自然に導かれたもの、私的なご縁を大切にしています。撮ってみたいものを撮るようにしていて、人物もかなり撮りますが、いわゆるポートレートといった感じではなく、オリジナリティを出しつつジャンルにとらわれない撮影をしています。お仕事ならば、自分の目線と相手の目線を照らし合わせながら撮りたいなと思っています。
2018年に行った個展(串田明緖写真展 / Akio Kushida Photo Exhibition『Talking with the Horses –naked winter-』)では、青森の寒立馬(かんだちめ)をモチーフに撮影を行いました。これはとても自然な成り行きで、私が青森県八戸市の出身で下北半島は近しい土地だったんです。

ご実家の近くということは、あまり撮影旅行という気分ではなかったのでしょうか。

それが、そうでもないんです。八戸市には高校生まで住んでいたんですが、それくらいの時期って学校と家の往復と、行っても友達の家や街の遊ぶところぐらいで。大人になって訪れると、ぜんぜん違う街という印象になっているんです。かなり新鮮な気持ちで訪れることができました。

カメラは撮影者のパーソナリティを表すもの

撮影旅行で持ち歩くのは、どういったカメラですか。

私は車の運転もするのですが、ドライブしながら気になったところで停まって写真を撮るのも好きで、そういう旅では多少大きくて重いカメラでも大丈夫なので一眼レフとレンズを積んでいきます。ただ、ドライブ旅行では人との関わりが少なくなることもあって、街を歩きながら面白いと思った人や場所を撮影するほうが好きなんです。目的地を定めない、思わぬ出会いはとっても楽しい。撮影旅行ではとにかくたくさん歩くので、やや軽めのレンジファインダーカメラやミラーレスカメラのほうがいいなと思います。

旅先で撮影する際に、なにか気を付けていることはありますか。

「すいません、撮らせてください」って声をかけて撮った写真は、あまりおもしろくない。だから、相手に撮られるのが嫌だって思わせない独特の空気感を出すようにしています。「だって素敵だなって思ったから(撮っているんです)」という空気を出すという感じです。そうすると相手も「じゃあ、いいよ」ってなる。
ただ、どうしても難しそうだなって時ももちろんあります。素敵なカフェで、素敵な人たちが働いているけど、撮影は難しそうだとか。そんな時は、とりあえず入って食事したり飲んだりしてから徐々に撮り出すとか。いろいろなアプローチがありますね。

長時間歩いても快適なペダラトラベルシリーズ

串田さんは撮影旅行の時、靴をどうされていますか。

旅行の時は必ず靴を2足持っていくようにしています。撮影の時に履く靴と、リラックスしたりホテルで食事に行く時に履く靴といった使い分けをしています。

「ペダラトラベルシリーズ」を体感した印象はどうですか。

いきなりペダラトラベルシリーズを履いて、白金台の東京都庭園美術館に展示を観に行きました。昔そのあたりに住んでいたので、白金台から渋谷まで“想い出旅行”したんです(笑)。私は美術館が好きで、旅行先でも訪れて2時間ぐらいは展示を観ながら滞在するんですね。
ペダラトラベルシリーズのシルバーを履いていったのですが、けっこう展示が多かったのにとても快適で、カフェで少しお茶を飲んで、また観に行ったくらい。2時間ほど美術館に滞在して、そのあと渋谷まで1時間くらい歩いて。普通、おろしたてのシューズでたくさん歩くのは躊躇しますが、大丈夫でした。実際、階段の上り下りがたくさんある美術館でも足への負担が少なかったので、渋谷まで歩いちゃえって(笑)。

それはペダラトラベルシリーズの軽さによるものですか。

もちろん軽さもありますが、でも軽ければいいってものではありませんよね。じゃあサンダルで長時間歩いても大丈夫かというと、そんなこともないですし。ペダラトラベルシリーズには長く歩くための機能が搭載されているからだと思います。
ペダラトラベルシリーズを、いろいろな衣装と合わせて試してみています。楽で健康的な靴だから履いているんだなって思われるのは嫌なので、どんな洋服に合わせればカッコよく履けるかというコーデを考えています。

最後に、これから串田さんの撮影旅行にとってペダラトラベルシリーズはどんな存在になりそうですか。

今後、撮影旅行に履いていくか、カバンに忍ばせていくか、どちらにしても活躍してくれるシューズになると思いますよ。特に海外旅行では軽さが大事ですし、ヨーロッパの街は石畳の道も多いけど、快適に歩けるでしょうね。一日、撮影を頑張れるんじゃないでしょうか。