歩く、話す、見つける、とっておきの街歩き。<br> SANPO TALK -鎌倉・川辺洋平編(ASICS WALKING JOURNAL編集長)-
歩く、話す、見つける、とっておきの街歩き。
SANPO TALK
#01 ローカルな路地裏をいく鎌倉散歩

#WELL-BEING 2022.10.31

歩く、話す、見つける、とっておきの街歩き。
SANPO TALK -鎌倉・川辺洋平編(ASICS WALKING JOURNAL編集長)-

その街をよく知るナビゲーターがおすすめの散歩コースを紹介しながら、ご自身のウォーキングスタイルについて語ってもらう連載企画「SANPO TALK」。第一回目は、鎌倉にオフィスを構えていたこともあるというASICS WALKING JOURNAL編集長・川辺洋平が、鎌倉の街歩きをナビゲート。神社仏閣で有名な鎌倉ですが、彼がまず向かったのはローカルな匂いのする朝限定のスポットでした。

かつては幕府が置かれた政治の中心地であり、山と海に囲まれた風光明媚な立地によって、すでに江戸時代から観光地として賑わっていたという鎌倉。「古都」のイメージに加えて、近年ではおしゃれなショップやカフェなどが増え、デートや女子旅スポットとしても人気です。そんな鎌倉のおすすめ散歩コースを案内するのは、当サイト編集長の川辺洋平。普段から愛用しているというASICS RUNWALK LEADを履いてやってきました。

「もともとローファーが好きで、いろいろなブランドのものを履いてきました。そのなかでもRUNWALKは本当に歩きやすくて、フィット感も快適。アシックスのローファーはこれでもう4足目なんです」

そう話しながら朝の鎌倉駅から軽快に散歩をスタート。まず向かったのは、駅から徒歩3分ほどの若宮大路沿いにある「レンバイ」こと「鎌倉市農協連即売所」です。

レンバイは地元の農家さんと会話しながら、鎌倉野菜を買うことができる地元民にも人気のスポット。色とりどりの新鮮野菜が並ぶ中、川辺さんが目をつけたのは真っ赤なオクラでした。「初めて見るなぁ」と眺めていると、生産者のおばちゃんが「これは生で食べられるのよ」と試食をさせてくれました。

「おいしい! 食感も全然硬くないし、噛めば噛むほど粘りが出てくる」

茹でると色素が落ちて、普通のオクラのように緑色になるんだそう。味と珍しさが気に入った川辺さんは、赤いオクラをお買い上げしてご満悦。

「鎌倉のオフィスに通ってた頃から、レンバイはずっと気になってたんです。来るのは今日が初めてでしたが、活気があるし、作った人と直接お話もできるし、散歩の立ち寄りスポットにもおすすめですよね」

ここで当初予定していたルートから少し遠回りをして、路地裏散策を提案してくれた川辺さん。

「鎌倉はこうした何気ない道が面白いんです」

知らない場所へと迷い込んでいく感覚を楽しみながら歩いていると、滑川にかかる「下川橋」で一葉だけ色づいたもみじを発見。思いがけない場所で季節の移ろいを感じます。

観光客がほとんどいないローカルな道を行くこと20分。見えてきたのが、住宅街にひっそり佇むかわいらしいドーナツ屋さん「べつばらドーナツ」です。

生地のおいしさをそのまま味わえる「シュガー」や「きなこ」に加えて、季節のフレーバーも豊富。できたてがズラリと並ぶガラスケースを前に、「本当に全部おいしいんですよ」と川辺さんのテンションも上がります。

「駅や大通りから離れているので、あえてここを目的地にしないと出会えない、特別なドーナツなんです」

お気に入りのドーナツを手に入れて顔がほころぶ川辺さんに、ウォーキングの魅力について聞いてみました。

「健康やリフレッシュを目的にランニングをやっていたんですが、どうしても距離や速さを競ってしまいがちだったんです。でも歩くともっといろいろな思考が働いて、自分自身を見つめ直すことができるんですよね。たとえるならランニングはサウナ、ウォーキングは座禅に近いのかなって。外の世界に対して開かれていながら、自分自身とも対話できる。それがウォーキングの魅力なのかもしれません」

海を目指して水道路(すいどうみち)を進むと突き当たりに材木座海岸が見えてきました。

「鎌倉って木の街でもあるんです。材木座という地名も、幕府の建物や神社仏閣を建てるための木材が集まっていたことに由来しています。あ、あそこに腰掛けてドーナツを食べましょう」

浜辺でいただくドーナツはまた格別。歩いたあとの体にふわふわの生地とやさしい甘みが染みわたります。ドーナツを食べながら、穏やかな海を何も考えずに眺める贅沢な時間です。

ここからは鎌倉駅に戻るルート。「知り合いがここのテラスでイベントをやっていたのでよく足を運んでいました」という海沿いの複合施設「材木座テラス」を通り、海岸を背に若宮大路を進みます。

静かな裏路地や海沿いの道とは一転して、観光地らしい賑やかさのある鎌倉駅西口の御成通りへ。昔ながらのお店と新しいお店が混在した、独特の雰囲気が魅力の商店街です。

ここでも路地を見つけるとつい入っていってしまう川辺さん。御成通りは、少し路地を入ったところにも個性的なカフェやショップが点在していて歩き甲斐があるのです。

静かな路地裏から賑やかな大通りまで、鎌倉のいろいろな表情を満喫した今回のSANPO TALKはこれにて終了。わずかな時間ながらも、寄り道をしながら地元の人との触れ合いや季節の移ろい、絶品スイーツや海の景色も楽しめた贅沢な時間でした。見慣れたあなたの街もいつもと違うコースを歩けば、新しい発見がきっとあるはず。

鎌倉市農協連即売所
住所:神奈川県鎌倉市小町1-13-10

べつばらドーナツ
住所:神奈川県鎌倉市材木座1-3-10
電話:0467-23-7680

材木座テラス
住所:神奈川県鎌倉市材木座5-8-25

PROFILE

川辺洋平(かわべ ようへい)
広告会社、出版社を経て、2014年より株式会社アール代表取締役。インスタグラム公式アカウントの編集、国際オリンピック組織委員会のソーシャルメディア担当などを歴任。現在はASICS WALKING JOURNAL 編集長ほか、企業の自社メディア編集を専門とする。長年のASICS愛用者。