本当に合った靴のサイズ、知っていますか?
靴のプロフェッショナルが教えるTIPS集
SHOES MASTER’S VOICE
vol.8 自分の足形を知って、ベストな靴選びを

#TIPS 2024.04.10

本当に合った靴のサイズ、知っていますか?

人が快適に「歩く」ためのシューズをビジネス、フォーマル、カジュアルなどのシーン別に提案しているASICS WALKING。そんな靴選びのプロフェッショナルが靴にまつわるノウハウをレクチャーする「SHOES MASTER’S VOICE」。第8回目は「自分の足形を知って、ベストな靴選び」です。ASICS WALKINGの店舗では3次元足形計測を無料で実施していることを知っていますか? 足の長さや幅だけでなく7つの項目から靴選びをサポート。いつも履いている靴はあなたの足に合っているものですか? 本当の足のサイズ、教えます。

自分の足の形をデジタルで再現

まずは計測にあたって裸足になっていただきます。片足3カ所ずつ、両足6カ所に青いシールを貼って、計測ポイントをマークしていきます。ちなみに足の形は基本的には変わりませんが、強いて挙げるならば、体重が約10kg増減すると変化すると言われています。

続いては3次元足形計測機の登場です。計測機の中に足を入れてスキャンすると、あっという間に足の形をパソコン上で再現し、マークした青いシールを起点に足長、足囲、かかと幅、足高、かかとの傾斜角度、第一趾側角度、アーチ高といった項目が算出されます。3次元足形計測機に足を入れてからの計測時間は1分程度という早さ。計測された方の足にはどんな特徴があるのでしょうか。

分析結果に基づいた、自分の足に合っている靴

プリントアウトした分析結果を元に靴をご提案します。前述の計測結果を7つの項目(足長、足囲、かかと幅、足高、かかとの傾斜角度、第一趾側角度、アーチ高)に分け、年齢と性別に応じた平均値に対して、左足と右足がどんな状態にあるのかを示します。

今回計測した方の足は左右差がほとんどない、とてもバランスの良い形をしています。

女性の平均と比べて気になるのは3点。ひとつ目はかかと幅の細さです。かかと幅が細いとパンプスはストラップ付のタイプでないと脱げやすく、靴擦れもしやすいんですね。

ふたつ目は幅(足囲)が細く甲(足高)も低いこと。靴と足のあいだに隙間ができやすくて、実際に計測した方もこれまでに履いてきた靴は緩く感じやすいものが多かったそうです。最後はアーチ高の低さです。アーチ高とは、足の骨が形成しているアーチ状の構造(一般に土踏まずと呼ばれている部分)の高さのことを意味します。幅が狭く土踏まずと甲が低いと、靴と足のあいだに隙間が生まれやすいので、自分に合った中敷をつくってフィット感を高めることをおすすめします。

計測から分析結果のご説明までの所要時間は10〜15分。ASICS WALKINGのお店を訪れた際はぜひ、3次元足形計測をご利用ください。次回は3次元足形計測の続編として、「セミオーダー中敷で、歩きやすさをアップデート」をお届けします。

PROFILE

甲田愛子
アシックスウォーキング 渋谷 店長

2012年、アシックスジャパン株式会社に入社。以来、アシックスウォーキングでリテールを担当。地元である横浜を皮切りに店舗スタッフとして、アシックスウォーキング 横浜、鶴見、自由が丘に勤務。店長として、アシックスウォーキング 蒲田、自由が丘を歴任し、現在はアシックスウォーキング 渋谷の店長を務めている。
Photo:rai
Edit+Text : Shota Kato(OVER THE MOUNTAIN)