大人も子どもも景色に馴染む、シンプルな姿でありたい。モノ選びの時に大切にしていること。 大人も子どもも景色に馴染む、シンプルな姿でありたい。モノ選びの時に大切にしていること。
あの人に聞いた「やさしい生活」
MY ORGANIC STYLE
#01 料理家・谷尻直子

#KIDS 2022.04.15

大人も子どもも景色に馴染む、シンプルな姿でありたい。モノ選びの時に大切にしていること。

健やかな子どもの成長を願う親の想いは、いつの時代も変わらないもの。そんな親の想いを体現するように、子育てを楽しみながら家族への優しさにあふれる素敵なライフスタイルを送る人たちにスペシャルインタビュー。第1回は、小学生のお子さんをもつ一児の母であり、料理家として予約制レストラン「HITOTEMA」を主宰する谷尻直子さんが登場。暮らしの中で大切にしていることや子どもに伝えたい想い、そして親子で目指す姿とは? この春デビューしたスクスク「オーガニックコットンシリーズ」のレビューとともに、お話しいただきました。

健やかな体をつくるのは、「ハレとケ」を意識した食生活

――主宰するレストランで「現代版のお袋料理」を目指す谷尻さんが、家族との食事で心がけていることはどのようなことですか?

野菜、魚、肉、海藻、穀物がまんべんなく食べられるように意識しています。ただ、家庭で完璧に揃えた食事を用意するのは大変ですよね。なので、我が家では、だいたい丸2日くらいの単位で考えるようにしています。たとえば、朝食がトーストだけだったら、その日の夕食、あるいは翌日に海藻や葉野菜をしっかり食べるとか、2日間のなかでバランスがとれるように工夫しています。

――お子さんにはどのように食事を楽しんで欲しいと考えていますか?

あまりに普通なお答えで申し訳ないですが、子どもには「なんでもたくさん食べて欲しい!」と思っています。特に我が家は旅が多いので、子どもが外食でもしっかり食べてくれるように「慣れてないもの」をできるだけ減らしていきたいと考えています。子どもや年配の方は、慣れてない食べ物を出されるとなかなか口にできないものなんです。なので、普段の子ども用の食事にも、和食中心ながら、ときにはスパイスやハーブも献立に入れ込むようにしています。

あとは食生活のなかで、「ハレとケ」を意識することを大切にしています。家族には日ごろから体に優しいものを食べて欲しいと思ってはいますが、子どもとの暮らしの中で、スナック菓子やハム、ソーセージなどの加工品をすべて除外するのはとても難しいですよね。

そこで我が家では、友人ファミリーを自宅に招いたときやスキーに出かけたときなど、みんなで集まってワイワイと楽しむ「ハレの日」はスナック菓子なども楽しんでいい日にして、日常の「ケの日」ではなるべく自然派で、と工夫しています。加工品を禁止すると抑圧された弾みが生じると思いますが、「ハレとケ」のメリハリをつけてあげることで、子どもも抵抗なく「ケの日」の食事を楽しんでくれています。このメリハリを上手に活用しながら、家族の心と体に優しい、健やかな食生活を目指しています。

「壊れたら直す」で、どのようなモノでも長く大切に愛用を

――身の回りにあるモノはどのように選んでいるのでしょうか?

作り手や素材、あるいはデザインから“ピュア”なものを感じるかどうかが、私なりのモノ選びの基準になっています。たとえば「世の中のために、こういうモノがあったら、みんなの暮らしがもっと豊かなになるはず」という誰かの純粋な想いのもと生まれたものや、そのアイテムの素材自体が人や地球への優しさにあふれているなど。言葉にするのが難しいのですが、そういう“ピュア”な感性や想いが詰まったものを選ぶようにしています。

それから、もし何か持ち物が壊れたら、家で直せるものは、自分たちで直すようにしています。そして、その直す過程を息子にも必ず見せるようにしています。壊れてしまってもう使えないと思ったものが、直せばまた使えるようになる。それって子どもにとっては魔法みたいにワクワクする瞬間だと思うんです。私も子どもの頃、父がそうやっていろんな持ち物を修理してくれました。だから私も息子に「ものが壊れたら、捨てるのではなく、直そうね、と。そうすることで長く使うことができるね」ということを、「過程」を一緒に楽しみながら伝えていきたいと思っています。

スタイリングは、子どもも大人も景色に溶け込むシンプルな姿を目指す

――お子さんが身につけるモノについては何かこだわりはありますか?

成長が早いので、あまり高価なものは選びません。柄物やキャラクターものは避け、白と黒を基調に、ベージュやカーキなどベーシックなカラーのものを揃えて、赤や鮮やかな青などを差し色に少し。シンプルだけど、どこかスタイリッシュな雰囲気になるといいなと思っています。私が子どもにするスタイリングは大人と同じ!私自身が以前メンズのファッションスタイリストをしていたこともあって、コーディネートは楽しいです。素材のこだわりで言うと、私が身につけるものも、息子が身につけるものも、下着など肌にいちばん近い衣類は、なるべくコットンやシルクなど天然素材を選ぶようにしていることかな。

洋服以外に、食事のときの器も、プラスチック製の食器は使わず、陶器や磁器、ガラスなど、大人と同じ器を使って食事をともにしてきました。いいものに触れさせたいという気持ちもありますが、大事なものは壊れるということを小さな頃から、体感させたり、できるだけ昔ながらのもので生活環境を整えたいという想いからです。

そして、私たち「ひと」も、室内に並ぶ選ばれたアイテムも、他の人から見たら、景色の一部。だから住まいのあり方や身に纏うものが他の方から見たとき、景色を邪魔しないような、すっきりとしたシンプルな姿でありたいなと思っています。

「スクスク」は忙しいママも笑顔にしてくれる靴

――お子さんの靴選びの際も、やはりシンプルなものを選ぶことが多いですか?

お洋服とのマッチングももちろん大事にしますが、子どもの靴の場合は、脱ぎ履きのしやすさも大事なポイントだと思っています。スタイリング的には「面ファスナーが少し短いかな」と思うことがあっても、子どもが扱うには実はちょうどいい長さだったりもしますよね。

今回、息子が履いたスクスクの「オーガニックコットンシリーズ」も、面ファスナーが扱いやすく、簡単に脱ぎ履きができていました。ローカットで足首が動かしやすいのもいいですね。息子と公園に行った時に、息子の動きをよく観察していたのですが、スリッポンだとボールを蹴ったときに脱げそうになったり、ハイカットだと坂道で足首が動かしにくそうだったりしたので、運動量の多い時期は、しっかり足をホールドしてくれるローカットのスニーカーがよいと思っています。スクスクの「オーガニックコットンシリーズ」は、デザインもシンプルで、いろいろなお洋服にあわせやすそう。そうすると都会的な場所でも自然の場所でも履き替えることなく使えますね。

この「笑顔の刺しゅう」も良いアイデア!毎日子どもと一対一で過ごしていると、そりゃ、母と言っても人ですから、イライラしてしまうことだってあります。そんなとき、公園に連れて行って滑り台の階段を上がる子どもの足もとで、このスマイルちゃんが笑っていたら、「あぁいけないいけない」と、しかめっ面の自分から、子どもの愛らしさを感じられる自分へと切り替えられそう。
「スクスクの「オーガニックコットンシリーズ」は、素材や脱ぎ履きのしやすさに加えて親子の時間に“優しさ”を取り戻してくれるデザインなんですね。素敵ですね。」

PROFILE

ファッションスタイリストを経て、料理家に転身。完全予約制レストラン「HITOTEMA」を主宰。「現代版のお袋料理」をコンセプトに、ベジタリアンだった経験や、8人家族で育った経験を生かし、お酒に合いつつも身体が重くならないコース料理を提案している。著書に『HITOTEMAのひとてま』、『HITOTEMAのひとてま 第二幕』(主婦の友社)。
Photo:Atsushi Kawashima
Hair&Make-up : AYA(LA DONNA)
Interview&text: Emi Arita(Fasu)
Edit: Miki Ozawa(Fasu)